雪降る天

シューゲイザーもどき。です。ニコニコで「冬のシューゲイザー祭り2010」ってのをやってまして、何か丁度それっぽいのを作ってたので、ぽーんと参加した曲です。ぽーんと。
やかましかったりふわーっとしてたり、最後にやらなきゃ良かった状態になったりと忙しい曲です。是非。

さよならは言わないで
雪降る街の帰路に着く
去むる背中に手を伸ばす
残る物は涙だけ

あぁ 雪原は尚も白く
思い出だけを奪う
溶けない雪が声を
朱鷺色に塗り替える

白銀の世界で待っていたのは貴方じゃない
冷たい夜の底
六道より吹き抜ける風、歌のように過ぎてく
夢幻の中
凍りついた木々が思う「幸せとは何か」と
荒ぶ森の静寂
泣く子抱え足跡の数だけ幸福を捨てた
星は全て見ていた

咽ぶ私を取り残して
雪は未だ降り続く
彼方に続いた足跡は
真白の平原、夢うつつ

「ただ其処に居て欲しいと願う、それすらも許されないの」

ゆらゆらと振るう、静々と咲く
空、蔭りは無い
月明かりを辿り
花弁の様に降った雪、雲みたく過ぎていく
風は止んだようだ

泥のような悲しみと
土のような空しさを
背負い、歩いてゆく

枯れた涙、現身の瀬
さよなら愛しい人
天へ、向かい、歩く