白南風

べたぼう

雲の隙間　描く太陽
ベンチに座っている君は
茹だる暑さにアイスを舐める　揺蕩う時間は溶ける
　
期待に胸を膨らませた
君は立ち上がって背中向けた
聞こえない声は波の音がまた消した
だけど１６回の夏の事
歪な空は世界飲み込んだ
白南風る今

これが最後の　夏ならば僕はまだ
全力の告白を　君の前で叫ぶよ
痛いな胸は　気付いたよ君の声に　追いつくように

純情なままいたいよ　純粋な君つられて　笑っていた　重なっていた
日陰に座って待ってる　アリの行進眺める　声をかければ　笑顔を向けてくれる

蜃気楼の向こう側に見える　海と空は混じり合う
いつの間にか　隣に居たはずの君は
蜃気楼に立つ　君の色が　繰り返す夏　まだ諦めるには早いんだ

これが最後の　夏ならば僕はまだ
全力の告白を　君の前で叫ぶよ

これが最後の　偶然じゃないよね？
風鈴が奏でた音　波の音が呑みこむ
これが最後の　夏ならば僕はまだ
全力の告白を　君の隣叫ぶよ