春になれば　この気持ちも
溶けてしまうのかな
泣きたいほど　募る想い
ちゃんと　言葉にしたいよ

雪が降り積もるたび
足跡を消してゆく
忘れたい昨日も
忘れたくなかった明日も

二人だけのゲレンデは
やけにやわらかくて
このままでいれたらと願う

はしゃぎすぎた　その笑顔に
一秒でも　触れたいよ
かじかむ手を　君にそっと伸ばした

溢れそうな　この気持ちを
雪玉にぶつけて
ひしゃげた顔　おもしろくて
笑えてきちゃうな

君は少し　怒るかもな
それすら　見ていたい
呆れるほど　無垢な想い
いつか　言葉になるかな

二つ並ぶ足跡
消えないでと願うほど
雪はまた降り積もる　無情

何十年先じゃなくて
一秒先の未来を
今この手で　君と変えたいんだ

かじかむ指　触れ合うたび
雪も溶かすほどの
甘い熱が　襲ってきて
泣けてきちゃうんだ

君は少し　慌てたように
指をそっと離した
眩いほど　光る雪よ
涙をごまかしてくれ

吹雪が二人　引き剥がしても
嗄れるまで　君の名前呼ぶよ
その声は　頼りなく　吹き飛ばされ
雪の中でじっと　次の季節を　待っているの

ドラマになど　なるはずもない
月並みのロマンシア
一人きりじゃ　描けないような
シナリオ作ろう

乱反射を　繰り広げて
白く光る結晶
二つの吐息　混ざり合って
ひときわ　かがやく

春になれば　この気持ちも
花になって咲くかな
受け止めてよ　募る想い
ちゃんと　言葉にするから