ときわかねなり氏は、魚肉ソーセージをむさぼり食いながら一人泣き言をいう。
「どうしてですか! どうしてですか! ニコ動で再生数20万までに育った「おしえて! だぁりん」が、なぜ着うた配信されないのですか! これでは「うp主はかなりの変態」と呼ばれ損じゃないですか!」
勝手にJASRAC登録された!とか、ぼくも言ってみたかった。騒ぎの渦中に投げ込まれたかった、、とかねなり氏は魚肉ソーセージの欠片を飛ばしながらブツブツ言う。それは、OSTERさんのように熱意をもってコンスタンスに曲を投入できなかったあなたのせいじゃないか、とたしなめると、かねなり氏は顔を真っ赤にして反論する。
「だって! ニコ動で「プラモつくろう」みたらプラモ作りたくなって、エアブラシまで買ってタイガー戦車作ったら、面白かったんだもの! ここ4か月、ずっとプラモばかり作っていたんだもの!」
かねなり氏は、ここ4か月、ミクをほったらかしにして本当にプラモばかり作っていた。その間、ご自慢のMacBookProは、ほとばしる午後ティーを前に非業の戦死をとげた。ミクをその懐に抱いて。ボーナス併用18回ローンが終わっていたことは幸いであった。
「そうはいかん! そうはいかんぞ!」
新しく手に入れたvaio type-Lの前でかねなり氏は気焔をあげる。
「BootCampでWindowsXPというのが、そもそも無理があったのだ。やはり黒セーターのハゲにお布施をするのはよくない。日本人だったらソニーにこそ身もお金も捧げるべきなのだ。たとえ、GKとののしられようとも」
かねなり氏が軍配をふるう。たちまちニワンゴからの支援物資のリンとレンがvaioにインスコされ、MacBookProとともに溺死したミクもついに蘇った。
「こいつ・・動くぞ! よし目標、ピアプロだ。おしえて!だぁりんを投下するのだ。わは!わはは!」
「閣下、本気ですか! おしえて!だぁりんはエロゲの烙印を押されたのですぞ」
「うるさい。ぼくはエロゲソングを作ったとは一言もいってない。これはアイドルソングなのだ」
「だって、調教とか、えっちな言葉とか!」
「調教は調律教育の略である、とコメントがあったではないか。"えっち"なんて歌詞は、20年前に既におニャンコが歌っていたではないか」
「閣下、どうなっても知りませぬぞ」
「はやく投下しろと言っておる」
フラレタリア階級のルサンチマンは、どこまでも深いのであった。
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