あの夏

tamotch

白い雲

追いかけた

あの日の　

思い出が

溶けないまま

夏めいてたんだ

僕らの声

長閑(のどか)な空に

響き渡った

優美な時　が過ぎて　混ざる

無意識に　深く　落ちる

夏を経て

秋を迎え

なのにまだ

僕の中で

夏を惜しみ

焦げた命

君をまだ

取り残したままだ

いつの間にか

赤く染まる

夕日がこんなに目に染みるとは

色褪せてくほど

尊ぶもの

僕らにできること　

それを探して

音を奏で

過去を偲ぶ

無意識に深く落ちる

夏を経て

秋を迎え

なのにまだ

僕の中で

夏を惜しみ

焦げた命

君をまだ

取り残したままだ

声をあげて

あの日煤けた

夏と君が

眠れるまで

心語り

雲を分けて

闇を祓う

そんな歌よ響け