冷たい風が耳を切り裂いた。
もう、失くしたものも忘れ去るだろう。
ポケットに突っ込んだ手で握るものはもうない。

愛しい日々に別れを告げれば、もう。
隠した想いも置き去りのまま、だ。
ロケットにのせてどこか遠くへ飛ばし去ってしまえ。

ノベンバ、ノベンバ。
吐く息は凍って、アスファルトとぶつかる。
私は目をつぶって歩いてる。
電柱にぶつかるのを待ってる。
倒れ込む日を夢見てる。

あの日の私の空っぽの前頭葉。
失った感受性を探す気力も、ない。
笑っていたのは日々の濃い霧の向こう側だろう。

ノベンバ、ノベンバ。
吐く息は凍って、アスファルトとぶつかる。
私は目をつぶって歩いてる。
電柱にぶつかるのを待ってる。
倒れ込む日を夢見てる。

倒れ込む日を夢見てた。

ノベンバ、ノベンバ。
吐く息は凍って、アスファルトとぶつかる。
私は目をひらいて歩きだす。
振り返ることはもう二度とはないだろう。

私の足跡は風に吹かれて消える。
それでも何か残るものがあるとして。
耳を澄ますから、冷たい風が連れ去る音を聞かせて欲しい。

ノベンバ、ノベンバ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ノベンバ

読点のつける個所を調整しました
ま、前のバージョンは恥ずかしいから見ないで!

+++

A1-A2-サビ-A3-サビ-感想-サビ-大サビ
の展開です
こんなに行儀のいい歌詞書いたの久しぶりだ

11月が一番好きです。

そのうち曲をつけたい。
もちろん曲をつけてくださる方は大歓迎です。

閲覧数:234

投稿日:2013/01/02 22:54:27

文字数:475文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました