何かが終わりを告げた瞬間に
新しい誕生を繰り返し繰り返し
ひとつずつ忘れてしまうのか
捨てていくのか

辿り着いた答えがそもそも最初から破綻して
過ちだと認めずに後に戻れない　嗚呼

最低の結末を予測してしまった科学者が
神に背く悪だと烙印を押されて
有耶無耶にされていく真相はいつも蔑ろ
答えのないパズルを悠久に続けて


必要最低限の荷物抱えてしゃがみ込む影たちは
繰り返し繰り返し呟いた同じ名前を持つ神の名を

引き裂かれた鎖は触れてはいけない理と
気付く時が遅すぎて崩れ去る

赤い雨の中を歪む数式が舞踏して
奏でられる円舞曲は傾国の調
運命の悪戯か軋む星の断末魔か
せめてもの我儘も許されぬイカロス


脈々と受け継がれる歴史という名の負債が
敗者の声をかき消して
知らなかったと嘯く真実を視た者は
見て見ぬふりが処世術

黒の絵の具が全ての色を飲み込むように
脚色の海で溺れてる


残酷なシナリオを聞きたくないと耳を塞ぎながら
燃やし尽くす所業は聖者の強欲さ
灰と化した空に一縷の光が走るのを見た
荒れた大地蹴り上げて走り出す勇気を
答えを追い求める原罪のロザリオ