膝を抱えた君がつぶやく
「ねぇ、あなたは泣いているの?」
「さぁ」と適当に答えたら
君はまた窓の外を見る

ドアを押しあけた僕がたずねる
「ねぇ、君は泣きたいの?」
「いいえ」とすぐに答えてくれて
君はまた窓の外を見る

一人ぼっちで閉じ込められた
会いたい気持ちを飲み込んで

コーヒーをそっと注いだ
椅子にかけると君は近付いて
「今日の空は、笑ってる?」
とたずねながら夜空を見上げて

ありあまる星を散らした空が
まだ頼りない三日月に支えられて
今日も黒く覆っていく

背中を丸めた君がつぶやく
「ねぇ、あなたは笑ってるの?」
「さぁ」と適当に答えたら
君はまた窓の外を見る

ドアを押しあけた僕がたずねる
「ねぇ、君は笑えるの?」
「まぁね」とすぐに答えてくれて
君はまた窓の外を見る

そして宵闇(よる)に包まれたまま
君は眠りにいざなわれ

僕の膝には君のぬくもりが伝わり続ける

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

無題

猫 君 夜 窓

閲覧数:57

投稿日:2011/09/20 23:18:22

文字数:422文字

カテゴリ:歌詞

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