眠りから目を覚ました
夢を見ていた
なにもない真っ白な場所で
なにかを無くした気がする

隣には涙を流す人
「あなたは誰?」
その人は自己紹介をすると
泣き崩れた 何故だろう
この人の涙は私の胸を締め付ける

その人は手に持っていた
ひとつの日記帳を手渡した
そこにあるのは私が書いた文字?
綴られていた物語
最後に綴られた"さよなら"
7枚目の次のページは白紙
そこに私が書く1ページ


綴られた最初の1ページ
これからのことを書こう
泣いてるあなたに
笑顔見せるとあなたも笑った
最初のページに綴った言葉
よろしくね


眠りから目を覚ました
夢を見ていた
写される数日の思い出
いつかに見た記憶がある

隣には笑みをこぼす人
私の彼
出会いは突然だったけれど
懐かしい 気がする
記憶にはないけど前もこうしていた気がする

その人から受け取った
ひとつの日記帳に書き綴った
ここにあるのは私が書いた文字
今を紡ぐ物語
最後に綴られた"さよなら"
その意味を私は汲み取ることができないままでいた

7日目がくると彼は取り繕うような笑顔で話しだした
私はそれをただ聞くことしかできなかった
彼から告げられた繰り返される7日間の物語
この日記は「私」が消えても私が思い出せるようにと書いたもの
思い出した 今更のように
もう今日で最後だ
"さよなら"の意味を知った


綴られた最後の1ページ
これまでのことを書こう
笑ってるあなたに
泣き顔見せるとあなたも泣いた
最後のページに綴った言葉
さよなら
ではなく
ありがとう

日記を書き終えた私は目を閉じた


眠りから目を覚ました
夢を見ていた
なにもない真っ白な場所で
なにかを失くした気がする

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7ページの日記帳

私は日記帳の最後に書かれた"さよなら"の意味を知らない

閲覧数:157

投稿日:2014/06/19 23:43:08

文字数:725文字

カテゴリ:歌詞

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