翳る窓辺に
萎れた花と
死んでるみたいに動けない私が
這いつくばり夜を待っている
盲目でいたい日々だ
声も無いわ
街はまだ不透明 廃墟 迷子の群れ
指さして笑われないように歩かなくちゃ
犯罪じみた夢を描いている
真っ白な壁の前で
息を殺した
歪んで
膨大な不安脳
感情、灰にして浸っているんだ
延命の意味も無いような世界だ
ありあまる幸せな幻想
それだけが救いだったんだ
昏い目の向こうで
枯れた手のひら
筆を手に取る
生きていれば、なんて 思えばきりがない
その声も痛みも後悔も 私の知っている全部が
空に堕ちた
生まれてしまった時代の所為にすれば
今だってこんな世界のためなんて
考えなくてもいいね
漂うようにして 生きて
君のもとへいける日まで
鳴り響くサイレン
夜な夜な書き殴ったのさ
どんなに遠くても見えるような絵にしたくて
歪んで
膨大な憂いの代償
灰を掬い青に浮かんで
何も残らない世界ならば
抗いを見せつけるような
終わらない夢を描くんだ
笑われてもいいからさ
膨大な不安脳
感情、灰にして浸っていたんだ
延命の意味も無いような世界で
この壁に描いた未来が
誰かをまた照らせるように
それだけが願いだ
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