病室のテーブルの上
綺麗な花が飾られた
それは私と違って
凜と咲いてた
その花をくれた君はね
私を元気づけるように
「あなたが寂しくならないよういつも笑っているから」
その言葉信じて
私はあの花を見つめてみた
なんて綺麗な奴なんだ
やっぱり私とは違ってる
花は枯れても種を残して逝けるけど
ちっぽけな私は何か残して消えて逝けるかな…
病室のテーブルの上
小さな花が贈られた
それは私と似ていて
今にも潰れそうだ
その花をくれた君はね
私に期待するように
「今年は残念だったけど来年は花火を見ようね」
その言葉苦しくて
私は窓の外へ目をやった
なんて綺麗な空なんだ
まるで吸い込まれるような夜だ
夜空に昇ってゆく一輪の花火(ハナ)なら心の中に輝き残せるけど
私は何も残せずに忘れさられて空の上まで逝くのかな
君がくれた花は涙が出る程嬉しかったよ
だからせめてそのお返しに手紙を残して逝くから
花が枯れたら種を残して逝くようにちっぽけな私は
あなたに言葉綴るよ
本当にありがとう
君を残して逝くのを許してね
さよなら次会える日まで
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