鈍色覆う春時雨
生温い風が古傷を撫ぜ
囲んだ狗と騒ぐマスと蠅
豪華な人質 立て籠もり事件

犯行声明は既に明白
汚職狸へ贖罪の履行
生憎志しは同じだが
そのやり口じゃあ敵対のようだ

「なぜ裏切ったとか聞いてみれば?」
「聞くまでもないさお前のことだ」
道 分けたあの日 違う正義
誓う二人 進む一人

断頭台を登る自ら
自己犠牲がヒーローじゃない
焦り銃を構える狗共を
右手で制して前へ出る

「私が行こう」

世界が我らを分つ頃の
締め上げるような痛みが
今でも憂鬱だ

お前が 私に教えたんだ
痛覚を
と軽口叩けば作戦開始の合図だ

邂逅射撃
胸懐制圧
愛憎捕縛
暴れたら私が刺す二、三箇所

郷愁を砕く
惻隠を裂く
失格自覚
飼われないなら退廷を


シャツに付く朱殷と蝉時雨
むさ苦しい熱 銃創が爆ぜ
追われる身 路地裏の影と蠅
貧相な身体に野良犬の目

偽善者の詭弁だと思っていた
でもその背中に付いて行った
生き方を学び夢を見ていた
甘く懐かしい煙のようだ

見ろよ
この腐った組織の温床
雑菌呼ばわり夜廻り商法
借金火つけマッチ売り少女
亡者も消される工場細胞

嗚呼 気に食わんから変えようと
手を 組んで 街から抜け出した
まだ 考えてはすぐに消す
共に歩んだ別の未来


世界が我らを分つ今
胸を撃つような痛みを
ずっと恐れていた

お前に支えて欲しかったんだ
この肩を
と寝言を言ったらこれにて終焉よい夢を

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【歌詞】Seek Bullet Complex - 初音ミク

閲覧数:42

投稿日:2024/02/24 02:00:30

文字数:616文字

カテゴリ:歌詞

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