ずっとずっと夢見ていた
明日を知らぬ子供のように
生きることを疑わずに
奏でていた遠き調べ
それでもいつしか判っていた
遠くない未来のことを
「明日、世界が終わりますように」
願い込めた幼気な罪
それは朽ち果てた世界に響き渡る声
無垢なその祈りは凩に掻き消える
いつか朝露が湿り 雲雀の鳴く頃に
温かな光を迎えられますように
くすんだ視界の見つめる先
懐かしい声が聞こえる
「君が見た夢、守りたい」
背負い込んだ重すぎる罰
それは腐りきった世界を照らし出した夕景
純なその瞳は雨雲を消え逝かす
いつか雨に似た涙の 跡も乾く頃に
見上げた星空 輝きますように
夜の帳下りる静寂
燃え散る花弁 抱きしめてもう一度生まれ変わろう
星の消えた空浮かぶ欠けた月の下
わずかな灯りでも照らし続ける光
そしてすれ違うふたり 届かない手伸ばす
口にした名前は闇夜に響き渡る
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