「私のいうこと、聞いてればいいのよ…っ」


何で男の子って女の子のキモチ分かってないんだろ。
ホント、嫌になっちゃう!







  - ワールドイズマイン -

         君の中心は私でいたいの。







女の子は誰かのお姫様。

そんなことも知らないの?
はぁ…。いーい?仕方ないから教えてあげる。
その代わり、分かったらそういう扱い心得てよねっ!


「は?」


その一。
いつもと違う髪形に気がつくこと!
前髪切ったとか、どんな小さいことでもいいの。

…それだけで、ちゃんと見てくれてるんだなって安心するんだから。


「え、おい」


その二。
ちゃんと靴まで見ること!
で、でーと…っのときは。
服や髪だけじゃなくて靴とか、細かいところまでがんばって考えてるの。

だから靴までちゃんと見てよ、いいね?


「あの…」


その三。
私の一言には三つの言葉で返事すること!
折角話題振ってるのに、「そっか」とか「ふーん」ってどういうこと?

私と話したくないのかな、って思っちゃうでしょ…。


「そっか…」


だからそれ!
そのこと言ってるのに、全然分かってないじゃない。


「分かった、分かったよ」


ほんと?
…分かったなら、私の右手があいてるのなんとかして!


「は?あー…。はいはい、お姫サマ」






どうせ、わがままとか思ってるんだろうなぁ。
でも、別にわがままなわけじゃないの。
君にいつも私のこと考えてほしいだけ。
私が普段君のこと、どれだけ考えてるかなんて君には分からないんだろうね。
…そう考えるとなんだかイライラしてきた。
甘いものが食べたいな。


「甘いもの?」


そ、甘いもの。
デートなのに私を待たせた罰。
今から甘いもの食べにいこ?


「はいはい、可愛いお姫様の為なら何処へでもお供しますよ」


まったく、嫌味ったらしいなぁ。
大体女の子を待たせるなんてどういうことなの。
しかも、私を誰だと思ってるのよ。
彼女でしょ…。


「だから悪かったって。いつまでも愚痴言うなよ、そういうところはお前の欠点だぞ?」


欠点?
可愛いの間違いでしょ。
待たせてるうえに、文句なんて許さないんだから。


「はいはい」


ちょっと、さっきの私の話ちゃんと聞いてた?
私の一言には三つの言葉で返してって言ったでしょ!

あ、それと。白いおうまさんがいいな。


「は?白いおうまさん?」


白いおうまさんって言ったら決まってるでしょ?
迎えに来て。
かしずいて、手をとって「おひめさま」って。


「何馬鹿なこと言ってんだよ、わがままにも程があるだろ」


別にわがままなんて言ってないのに。
…でも、今のはちょっと現実味なかったかも。
少しくらいなら叱ってくれてもいいよ?
君になら、叱られても平気。
だって君は私だけの王子様だもん。

あ、ほら。
また私の右手があいてるよ?
何でこういうところに気づいてくれないんだろ。

無口で、無愛想で、冷たくて、鈍感で…。
もう、どうして?気がついてよ、早く!


「ん?あぁ、甘いものだっけ。早くいくか」


待って。
絶対君は分かってない!
何で私の思いが伝わらないの?


「ほら、そんな膨れっ面すんなって。何が食いたい?」


…いちごのショートケーキ。
それから、とろけるプリン。


「二つもかよ」


やっぱりいい、いらない。
みんな我慢するから、わがままだなんて思わないで。
私だってやれば出来るの。
わがままばっかり言ってる子じゃないんだよ?


「おいおい…。結局いらないのかよ、後で後悔しても知らないぞ」


後悔?
後で後悔しても知らないのは君だよ?


「わがままだし、困ったお姫様だな」


当然でしょ、私は君だけのお姫様なんだから。
だからって安心してると、どこかに行っちゃっても知らないよ?
そのときに後悔したって、もう遅いんだから!


「あ、おい!」


え?


「轢かれる、危ないよ」


え、ちょ…っ!
な、何で私抱きしめられてるの!

危ないのはどっちよ。






こっちの方が何倍も危ないわ…っ!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

- ワールドイズマイン -

supercell / ryo 様 ワールドイズマイン


あくまで本家の歌詞に従順に。
女の子なら、誰だって思ったことがあるはず。

初投稿でした(_ _*)
宜しければ感想などお待ちしております。

閲覧数:434

投稿日:2010/03/29 08:53:39

文字数:1,737文字

カテゴリ:その他

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