優しく浮かぶ月がささやく
月光(ひかり)の絹糸 指先 結べば
淡い灯りが揺れる窓辺
あなたが眠りにつく頃
密かに爪弾く叶わぬ想い
僕は屋根裏の恋する楽師
今夜もひとり歌うマドリガル
いつかあなたに届く日まで
煉瓦の路地裏 古びた石畳
夜警の靴音 月影に響く
更けゆく金と銀の夜に
あなたは夢にまどろむ
僕のことを知るはずもない
僕は屋根裏の名も無き楽師
月の滴を添えたマドリガル
いつかあなたに届きますか
静けさ積もる小さな部屋に
差し込む蒼い光
奏でる旋律 甘美な痛み
僕は屋根裏の孤独な楽師
街の片隅 紡ぐマドリガル
月夜の空に祈るように
今夜もひとり歌うマドリガル
いつかあなたに届く日まで
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