季節の前の日々を歩いた
答えの出ない問いを嘆いた
夜行性の心が鳴いたら
「あなたに会いたいなぁ」
海月みたいな外灯が誘う
夜明けを待たない冷たい夜
海底温度の目映ささえ
左右に揺れて
息が詰まる人の群れって
ネオンライトの街の中って
ここよりもそんなにいいですか?
あなたはちゃんと見つけてもらえてるの?
記憶が魚みたいに泳いだ
ガラス越しで触れられない
秘密から漏れた
痛みに滲んだ
鮮やかに沈む我儘を愛していた
交差点の隅に居たって
珊瑚礁の底に居たって
どれだけ自分を隠したって
わたしがちゃんと見つけてあげるのに
『息が詰まる人の群れって
ネオンライトの街の中って
ここよりもそんなにいいですか?』
浅い呼吸が破裂しそうだった
光も揺蕩ぬ深海にて
私は今も一人ぼっちだよ
約束も無い場所に居たって
あなたはちゃんと見つけてくれますか?
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深海にて オフボ マスタリング済み
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