セロハンに包まれた アメダマみたいに
両肩を縛られて 身動き取れずに
照り返す灼熱に 溶けて行ってしまうだろう
僕はそれを見てる
カレンダーだけめくれるのに 何にも変われない君がいる
サナギの後は蝶だけど 糸さえ吐いてない僕がいる
何時から前へと進むこと忘れたのか
何時まで変わらず同じこと繰り返すの
それなら 壊すよ
セロハンに包まれた アメダマみたいに
暗闇に閉ざされて 動けない家畜
それならば世界ごと 擦れた灰にしてしまえ
ほらあのゴミのように
崩れたまま砂の城は そこからなくなってしまうのに
蕩けた砂糖菓子のように しつこく指先にねばりつく
何にも変わるものがないとしたら
壊して文字の欠片生み落そう
セロハンを抜け出して 息づく鼓動は
飴色のサナギから 抜け出した証拠
柔らかい肉片が 汚いウソに触れぬように
今夜は高く飛ぼう
セロハンに包まれた アメダマみたいに
マンネリと忠誠に 支配されてゆく
圧力と憎しみで 汁がこぼれてしまう前に
乾いた服を脱ごう
抜け殻を捨てたなら 空へと羽ばたけ
ページから抜け出して 世界を壊せよ
くだらない物語 再び書き直すために
ほら今ペンをとろう
せろはんにつつまれた あめだまみたいに
りょうかたをしばられて みうごきとれずに
てりかえすしゃくねつに とけていってしまうだろう
ぼくはそれをみてる
かれんだーだけめくれるのに なんにもかわれないきみがいる
さなぎのあとはちょうだけど いとさえはいてないぼくがいる
いつからまえへとすすむことわすれたのか
いつまでかわらずおなじことくりかえすの
それなら こわすよ
せろはんにつつまれた あめだまみたいに
くらやみにとざされて うごけないかちく
それならばせかいごと かすれたはいにしてしまえ
ほらあのごみのように
くずれたまますなのしろは そこからなくなってしまうのに
とろけたさとうがしのように しつこくゆびさきにねばりつく
なんにもかわるものがないとしたら
こわしてもじのかけらうみおとそう
せろはんをぬけだして いきづくこどうは
あめいろのさなぎから ぬけだしたしょうこ
やわらかいにくへんが きたないうそにふれぬように
こんやはたかくとぼう
せろはんにつつまれた あめだまみたいに
まんねりとちゅうせいに しはいされてゆく
あつりょくとにくしみで しるがこぼれてしまうまえに
かわいたふくをぬごう
ぬけがらをすてたなら そらへとはばたけ
ぺーじからぬけだして せかいをこわせよ
くだらないものがたり ふたたびかきなおすために
ほらいまぺんをとるよ
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