走り出した君 追いかける僕の
頬を冷たい風が叩いた
白くなる息を吐きながら君の
名前を呼んだ
放課後、夕暮れ、君と
並んで帰る道
気まずい空気を変えようとして
チョコレートを渡した
口の中に広がってゆく
カカオとミント味に
ほっとする僕を見て
君は急になぜか怒り出す
「チョコミントなんて大嫌いだ」って、
何度も何度も言ったのに
僕を見上げた君の瞳から涙が溢れ出す
好きな映画も音楽も一緒だったから
僕らはきっとわかり合ってる
勝手に思ってた
「好きな人が他にいるの?」
「なんでそんなこと訊くの?」
ほんの小さな不安が
好きな気持ち 惑わせる
走り出した君 追いかける僕の
頬を冷たい風が叩いた
白くなる息を吐きながら君の
名前を呼んだ
〜交差点、信号が点滅してる
君は無理に渡って
少しだけ振り向いた
息が切れたって、走り続けてる
意地っ張りの君らしいな
全力で追いかけるよ
君をもっと、好きになってゆく
だんだん君が近くなってゆく
悲しくさせてごめんね
白くなる息を吐きながら君の
名前を呼んだ
…名前を呼んだ
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