狭い　この夜の中　融ける　人々の波 それはとても寂しくて
消える　このひと時も　変わる　みな口々に 私は閉じこもるだけ

ただ　虚ろに舞う闇に　心を奪われて
さまよう私一人　ここに残されてる
遮るアクリル板は姿を映さず
その向こうに一人　君を見た

全て失くした私だけが　明るい街から弾き出される
何か手にする権利さえも　どこか遠くへ投げ捨てられる
透明な壁　それは厚く　色や音さえ失われてく
誰かここから救い出して　その声は自分にしか――

それは　まるで奇跡で　揺れる　瞳の奥が だけどとても残酷で
塞ぐ　全ての物が　笑う　みなそれぞれに 私は閉じこもるだけ？

ただ　向こう側の君に　心を奪われて
さまよう私一人　出口を探してる
遮るアクリル板は　温度を通さず
こちら側で一人　夢を見る

全て失くした私だけが　夢の世界へ弾き出される
そこは憧れていたエデン　けれどそれでも物足りなくて
透明な壁　それにもたれ　君のむくもりを感じたくて
誰かここから救い出して　その声は自分にしか――

そうして気づいた　一人きりなのは
自分が望んだ選択の末路
ずっと助けを待ち続けてたけど
自分からサインを出していなかった
だから私はアクリル板に近寄り

全て失くした私だけが　明るい街から弾き出される
絶えた希望に心閉ざし　夢の世界へ逃げ込んでいた
そこは憧れていたエデン　けれどそれでも物足りなくて
力一杯　拳握り　透明な壁に叩きつける

全て失くした私だけが　明るい街へと弾き出される
この声はきっと届くから　震える身体を押さえつけて
そこは憧れていた現実（リアル）　私　もう逃げたりしないから
目の前に立っているきみに　ずっと想ってたことを――