レイニーデイ
今から傘を投げ出して君のもとへ走ろうか
今なら言えるよ そんな気がするんだ
寂しさを覚えた 梅雨空の日
降った粒に紛れて 消えてしまうような
そんな夢を見ていた 窓を眺めて
陽だまりのあの日をずっと仕舞い込んでいた
話せば分かるよ そんなことでもないよ
自問し、自答し、そこも答えはない
ドアを開けて踏み出すしかないよ
今から傘を投げ出して君のもとへ走れたら
冷え切った口から 僕は
吐き出すことしかできないんだろう
いつまでもこのままなら 傷付くことはないんだよ
無数の水溜りに見透かされた気がした
きっと優しいだろうから 飲み込んで溜めた
きっと甘くないから 隠さなきゃだめだ
ああ、あらゆる未来の可能性さえ
不可能に近いから考えたくないや
閉じ込めていた思いを
閉じ込めているままじゃ
互いに差した傘で
顔が見えないから
今まで傘を投げ出して君のもとへ走っても
「どうせ」が追ってきて 僕は
喉が詰まって出せずにいた
ぬるく優しい日常と君に縋っていたんだよ
置いていかれる前に 伝えにいかなきゃ
今から傘を投げ出して君のもとへ走ろうか
今なら言えるよ そうやって
奮い立たせるのも最後だろう
傘を差さず待つ君が光って見えたんだレイニーデイ
深く息を吸う 踏み出して晴れへ
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