A
マニキュアを塗りながら 
ぼんやりと考えた
けして派手ではない
むしろ無色に近い
紫を塗りながら。


A'
「愛の反対は無関心」
彼の人は言っていた
ならば私はまだ
その反対側には
立ってはいないのだろう。


B
けれど 
中間 無関心のうえに立ってみると
さっきまで見えていたはずの愛は見えない。
行き方もわからないから、
立ち尽くすしかできない。


C
どちらに向かうべきかなんて
そんなのわからない。
考えずに座り込むことほど
楽なことなんてない。
けど、通り雨でもないことだから
そんなことをしてもただ
こころは重くなるばかりで。



A
マニキュアを塗りながら
ぼんやりと考えた
けして主張しない
むしろ掠れたような
紫を塗りながら。



D
結局のところ、座りこむでも歩き出すでもなく
ただ虚空を見つめるのが、私なんだと思うけど

ならば

愛を 求めなければ楽だろうに
目的地がないと立ち尽くすしか
できないのもまた、私なのだろう。
無力、無欲。



C
どちらに向かうべきかなんて
そんなのわからない。
考えずに座り込むことほど
楽なことなんてない。
けど、通り雨でもないことだから
そんなことをしてもただ
こころは重くなるばかりで。




A
久しぶりにつけた
赤いマニキュアからは
腐った臭いがした。
 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Manicure.

宙ぶらりんで迷子な女の子の話。

閲覧数:164

投稿日:2014/06/27 00:07:36

文字数:571文字

カテゴリ:歌詞

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