あの夏の　約束を
いまもまだ　果たせずに

垢抜けた　人魚姫
白い浜辺　連れてくよ

子供みたいにはしゃぐ
無邪気な君よ
朝の光の中
輝いていた

甘い甘い言葉並べ
つぶらな瞳　僕を誘う
ラムネの泡が吹き出るような
胸の高鳴り　きらめきの夏

おんぼろの　ラジカセに　
懐かしいの　恋の歌

柔らかい　唇に
離れていく　夏の空

燃える茜の中
細身のシルエット
夕暮れの魔術に
見とれていた

裸足で駆ける　波打ち際
南風が　髪を揺らす
ラムネの泡がはじけるような
胸が騒いだ　ときめきの夏

夜が来る　君を連れて

月の明かり　夜のしじま
響き渡る　光の花
僕の手のひら探す君を
離すもんかと　強く思った

君の笑顔　時よ止まれ
僕は二度と迷わないさ
花火が消えてしまう前に
君の手を握り返した