皆と違う　機械のウタが
心に届いたらいけない、らしい

皆と違う　機械のコエに
感動して涙流しちゃいけない、らしい

皆と違う薄味の玉子焼き。
お母さんのつくる、薄味の玉子焼き。
大切な人と別れたときに食べた
食堂の薄味の玉子焼き。

それが、好きでも、いけないらしい。

小さな私　大きな皆に
逆らう力もってないけど
小さな声が　大きな声に
埋もれる前に　教えておくれ

私の笑顔　私の涙
全てが全て　無駄になってさ
小さな君の　集まりの中
溶けて　いかなきゃ　いけないの・・・？

皆と同じ　アイドルの歌
好きじゃなくちゃいけない、らしい

皆と同じ　甘めの玉子焼き
思い出忘れてさ、甘めの玉子焼き。
大好きっていって食べなきゃダメだ
忘れるよ　薄味の玉子焼き。

お母さん、おかあさん。
大好きだよ。
おばあちゃん、おばあちゃん。
だいすきだよ。

あの時泣いて　いっぱい泣いて
疲れて食べた　玉子焼きのこと。
忘れるけれど、大好きだよ。

お葬式から
帰る途中食べた　食堂の玉子焼き
食べてるときも　思い出してさ
また　泣き出した私を抱いて
大丈夫って言ったお母さんの玉子焼き
忘れるけれど　大好きだよ。