![ジャケット](/r/images/card/600/miku.png?20241011)
それは、世界が白い日だった。
その雫が落とされた時に、何かが終わると聞いた。
現実問題君の中では飽和状態である。
その雫が落とされた時に、何かが終わるとすれば、
集めてきた物たちはなんて脆いのだろう。
フラスコの中に敷き詰めた可溶性のその心は、
静かに変わる、その一滴で。
ほら、変わる。
「さよなら。」
色も形も儚い物。
それは、世界を変える日だった。
フラスコの中に落ちてゆく透き通ったその雫で、
静かに溶ける、その一瞬で。
ほら、溶ける。
「さよなら。」
伝える言葉は短いけれど、
それは、世界を変える日だった。
「さよなら。」
伝えた言葉は消えないから。
それは、世界が白い日だった。
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