一人で抱えるのは辛いこと
膝を抱えていた私にはその言葉は理解できなかったの
暗い部屋は寂しくて
だれど扉ひらく勇気なんてこの手に無かった
明るく見えるあの場所は
本当は此処より暗いと知ってしまったから
私の手を引いてくれるのは誰?
嬉しい、だけど怖いの
貴方の手は地獄へ導こうとしてない?
貴方を信じられなくてごめんなさい
暗い部屋は私ひとり
でもそれで全然構わなかった
温かく見えたあの場所は
本当は冷たくて、私を拒絶するとわかったから
私の手を引いてくれるのは誰?
嬉しい、だけど怖いの
あの場所に再び立てそうにないわ
貴方もそろそろ私に愛想つかしたでしょ
そんな時にその誰かがそっと言った
『抱え込まなくていいんだよ』
優しく言った、貴方は誰?
優しい、貴方は誰
私は一人じゃなくてもいいの?
ねぇ、もう我慢しないでいいの?
扉が音たてた
暗い部屋に一筋の光
冷たくない、柔らかな光
冷たく見えたあの場所に
今なら駆け出せる気がした
手を引いてくれた貴方は笑う
貴方が私を照らしてくれた
膝を抱えてた私に笑んでくれた
そんな貴方に私はそっと告げた
『ありがとう』
それから……
『久し振り』
明るいあの場所が怖かった
晒し者の私
違いを誇りに変えて、歩き出した
貴方のお蔭だよ
2つの足音、重なった
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