散らかった部屋の窓辺に座るよ
まだ仄かな青を残した空
落ち葉に隠れた 形も崩れた
まだ確かに色を残した愛
君は右手に掴んだ風船を奪って
左手を代わりにそこに乗せて
「夜を見つけてみようよ」 そう言って笑って
見つからないように空に発った
君が隠していた言葉は
夜空に紛れた 手をかざした先
見えない神様と透けていく空
過ぎた日の中で君のいる日々に
慣れすぎていたんだ 痛いくらい
君を見ていた 夢を見ていた 短い朝と
手放した愛を、声を、君を探しに行こう
そうやって生きていた 私たちはね
「ずっと一緒に笑えれば」
「ずっと一緒に歩めれば」
なんて馬鹿みたいな会話ね
笑っていたかった
君を見ていた 夢を見ていた 明けない夜に
手放した君を、君を、君を探していた
会えたらな
会いたいな
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