ゆらめく色彩の大地に降り立つと、巨大な樹が遠くに見え黒い霧のような瘴気(しょうき)がその樹を取り囲んでいました。
 二人がその瘴気の近くまでやってくると、一人の青年が、瘴気(しょうき)をにらんで立っていました。
 青年はミクたちに気がつくと言いました。
「ここから先は危険だ。ナイトメアの樹は、悪夢の瘴気に守られているんだ。」
「はじめまして、私は初音ミク。危険だとしても
私たちは行かねばならないの。あのナイトメアの樹までたどりつかなければならないのだから。」
「僕は、ミカエル。こんにちは、初音ミクさん。夢の世界だから、こんばんは、かな。」
青年は、そう言うと、、笑顔で微笑みかけました。とても魅力的な微笑みでした。
「僕も、あの樹に行かなければならないんだ。あの樹に彫り刻まれた<のろい>を削り取らないと、僕は恋人にめぐりあうことができないんだ。」
ミクは、この青年が、夢の女王の恋人だと気がつきました。そして言います。
「私も同じ目的なの、多分ミカエルさんの恋人頼まれてきたの。」
そう言うと、ミカエルはおどろいたようでしたが、しばらくすると涙を流し始め嬉しそうに言いました。
「そうか、ミーシャが僕のためにミクに来るように頼んだんだね。うれしいけど、この瘴気をどうすればいいか僕にはわからないよ。」
 その時、夢かなぶんが、不思議な光で光ってる。」
ミクと、ミカエルが夢かなぶん見つけると、夢かなぶんは、緑と金の不思議な光で光っていました。
 そして、瘴気の中に入ってゆくと、夢かなぶんの光によって、瘴気が消えてゆきました。
ミクは、
「夢かなぶんについてゆけばいいのね。」
と言いました。
 ダルクとメグとミカエルはうなずいて、ミクと一緒に夢かなぶんについてゆきました。
 瘴気をつきぬけると、目の前に巨大な樹がありました。
 ミクが言います。
「着いた。ありがとう、夢かなぶん。」
夢かなぶんは、うれしそうに飛び回りました。
 ミカエルが
「あとはあの樹にある<のろい>の言葉を削ればいい。それだけさ。」
そう言って、樹へ向かって、歩き始めようとすると、ミカエルと、樹の間に小さな闇嵐があらわれ、なかから、金と黒の色でできたドレスを着た銀色の長い髪をした美しい女性が出てきました。銀発の女性は言います。
「ここまでよ、わたしはナイトメア・クイーン。この世界のナイトメアを統べる者。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

初音ミクと夢の女王 第四章

ミクたちはナイトメアの樹に無事にたどりつけるのでしょうか?

それは読んでのお楽しみ。

次回、第五章で最終回!!
いままで読んでくれた方ありがとうございます!!

閲覧数:76

投稿日:2017/06/24 12:33:40

文字数:999文字

カテゴリ:歌詞

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