鋭き眼にも、涙
似合いもせずに おいおい、おいおい
憐れなれども 心なしか、色を感ずる
狐 それは、狐
人を化かし 人に、憑き そして
時偶(ときたま)に 人に、益(えき)を授ける者
「この体は、永遠に、私のモノだ!」
夢の中 青年が、叫ぶ
尚も 泣きじゃくる そんな、妖狐は
「このままじゃ、終わらんぞ」
密やかに、そう、呟いていた 戦は、これからか
祠に、住まう 兎
埃を被り 静静(しずしず)、静静(しずしず)
忘れられても 神の力 永久(とわ)に、絶えぬか
少女 それは、少女
彼を化かし 彼に、憑き そんな
狐から 彼を、守りくださいまし!
「その体、時偶(ときたま)に、私のモノだ」
娘へと 兎神(うさぎがみ)、語る
彼の、その、体 狙う、妖狐は
「このままじゃ、終わらんな」
兎様、力、宿っていた 乙女の、その、体
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想