【トワイライト・カンパネラ】


夕暮れの風が凪いだ　チャペルの丘
十字架に　伸びた影はすれ違った

境界の鐘が　奏でる音は
後悔と幼さを言い訳に　もつれた初めの終わり

涙がいつの日か　夜明けのベルになるなら
未熟さゆえの傷あとも　経験ですか

静寂　告げられた　背中合わせの「さよなら」
ねえ　かき消すほどに鳴り響いてる　
真っ白なカンパネラ



憧れと　裏返しの反抗心
熱　帯びて重ねあった　夜のはざま

なりたくて　失くして　背伸びした
あの頃の　少年と少女のふたりには　もう戻れない

嗚呼　青い夢の中　甘いほろ苦さに
委ねて踊った　泡沫の最終楽章（フィナーレ）


恋ならいつの日か　醒める時が来るのなら
せめて綺麗にと願うのは　我儘ですか

慟哭　告げられた　背中合わせの「さよなら」
もっと　かき消すほどに鳴り響いてよ
真っ白なカンパネラ　

永遠の愛と……

トワイライト・カンパネラ　





【トワイライト・カンパネラ】
【ひらがな】

※（　）内は１音に乗る想定です



ゆうぐれの　かぜがないだ　チャペルのおか
じゅうじかに　のびたかげわ　すれちがった

きょおかいの　かねがかなでるねわ
こおかいと　おさなさをいいわけに　もつれた　はじめのおわり

なみだが　いつのひか　よあけのベルに　なるなら
みじゅくさゆえの　きずあとも　けいけんですか

せいじゃく　つげられた　せなかあわせの　さよなら
ねえ　かきけすほどに　なりひびいてる
（まっ）しろな　カンパネラ



あこがれと　うらがえしの　はんこおしん
ねつおびて　かさねあった　よるのはざま

なりたくて　なくして　せのびした
あのころの　しょおねんとしょおじょの　ふたりにわ　もおもどれない

（あー）　あおいゆめのなか　あまいほろにがさ　に
ゆだねてお（どっ）た　うたかたのフィ（ナー）レ

こいなら　いつのひか　さめるときが　くるのなら
せめてき（れえ）にと　ねがうのわ　わがままですか

どおこく　つげられた　せなかあわせの　さよなら
（もっ）と　かきけすほどに　なりひびいてよ
（まっ）しろな　カンパネラ

とわのあいと　

トワイライト　カンパネラ