
Acrylic Rain
気が付けば不自然淘汰のザルの中
下なんて見たらあっという間に踏み外す
しがみついたのは縦横無尽に絡み合った
細い針金 食い込んで血が滲んで
考え無しに思う通り 口を開けば
薄笑いの悪魔に舌を抜かれる
身体の何処かに眠ってる力
解き放つ そんな夢の話は
自分で作った逃げ場のことだって
頭はとっくに知っている
気を抜けば不義理不条理の泥の中
上を仰いでもアクリル絵の具の曇り空
雨粒に見える あれは昨日堕ちた己
梯子もロープも蜘蛛の糸すら無い
沈む身体 助けてくれと縋っても
泣いたフリの天使が慌てて逃げていく
吹き付ける嵐 立ち向かっても
飛ばされないことだけで全力で
必要なものがなんなのかなんて
わかっていたら ここにいません
考え抜いて良かれと思い進んでも
右から左から足が出てくる
飛び越えろ 諦めそうになるけど
どうせなら踏み潰して踏み抜いていけ
いじけていてもまた風は吹いてくる
進む方向ぐらい自分で
導くフリをして 何も無い場所へ
置き去りにした 紛い物の価値たちよ
託して寄越した ツケだらけの伝票(セカイ)
どう生きようと 口は挟ませない
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