５年ぶりの運動場の香りは
懐かしい匂いがした
突然のメールだった　“廃校”
中学２年生の夏まで　通った
母校の終わりを告げるメール

あの夏の暑い日の　苦い後悔
まだ残ったままの　君のアドレス
大切な事　言えないで引っ越した
君の泣き顔が　消えない

急いで家を出た　廃校を理由に
本当は君に会えるかも　言わなきゃ

５年ぶりの通学路は　くすぐったい
私変わっちゃったな
技術室の落書き　あのまま
君と私のアイアイ傘　泣けた
ここに来た理由は誤るため

私のわがままで　君を傷つけた
さよならを言われるのが怖かった
だから何も言わないで　引っ越した
車追いかける　姿が

君はきっと来ない　教室でくずれた
本当は君に会いたいの　ごめんね

教室の君の机の位置には
懐かしい姿があった
いつも部活が遅くて　寝てた
起こしてくれる君の手は　大きい

そっと手を置かれた　懐かしい手だった
何も言わないでも分かるよ　君だね

机に俯いてた私は泣いた
君は息を切らしてた
急にメールが来たと　－来てるよー
中学生の時のメアドで送った
「私、君の事今も好き」