「嫌いな人がいるんだ」って言った
あなたは苦しそうな顔だった
話してみてよ心の中を
閉じた口続きを拒んだ

「嫌われるのが怖いんだ」と言った
誰かを嫌う自分が嫌で
言わなければ誰も傷つけない
自分が我慢すればいい

なんて言わないでよ言ってほしいよ
1人で抱えこまないで
そんなことで嫌いになるほどあなたへの好きは小さくない

まだ上手く声が出なくても
ここでずっと待っているからね
閉じ込んだ殻の縁をたたいて
あなたの痛みを軽くしたいの

好きで満たそうとしていた小瓶を
嫌いで満たしてしまったんだ
何度も溢そうとしているのに
こびりついてうまく離れない

「最初はそんなに嫌いじゃなかった
でもあるときみた心のない
夢をけがすようなその一言で
限界を迎えてしまった

どうしても許せなくて
でもひとりよがりとわかっているから
隠していつも通りに
話せるように取り繕っていた」

まだ強く声が震えても
側でずっときいているからね
理不尽を吐くあなたの敵の
言葉に耳を貸す必要はない

あの大きな声が怖くって
目も耳も口もつぐんだ
繊細なあなたはいつだって
うつむいてばかりだけど

また声がつまりそうなら
ずっと隣にいてあげるんだ
だから負けないで僕の大好きな人
いつでも側で見守ってるから