[1A]
孤独は怖くなかった
ひとりでずっと生き
超常現象　出会いは
ふわり　新しいヒカリ孕んでた

[1B]
抱いていた不信感
「なにか」になるんだと
自分以外信じ　ないって
自分が一番わからなくて

[1C]
特殊であること嫉妬して
ずっと足引っ張ってきた　でも
誰かの幸せ邪魔をする
権利など　ないだろ

[1S]
どんな裏切りだってかすり傷
エガオの裏は超重症
ヒトリの少年との出会いは
一体何を生むのだろう
自分でも気づかないくらい欠けた
アイデンティティが育てた
偽物の承認欲求は
手に負えなくなっていた

[D]
虚しさ追い越しても　感情は薄れなくて
超能力があったなら　すべてをやりなおすのに
ハッピーじゃないバースディ
存在意義分からずもう何年
全然飲めない酒あおって　孤独を深めていた

[2B]
圧倒的な無常
八方ふさがりで
渡る世間は敵ばかり
はりつけられた受刑者のよう

[2C]
助けなんて求めては
いないけど　信頼なんてもん
クソくらえ　でも浮かぶのは
アイツの　ことばっか

[2S]
アイツはお前のことなんて
気にしてないなんて
真偽は分かってる　でもそれで
傷つくほど弱くはない
そんな強がりを今後もずっと
続けていくのかと呆れて
じゃあどうすればいいんだよとひとり
「なにか」になるんだと誓った

[3S]
家囲むパパラッチ
特に意味ない記者会見
無策でいどめど　問われるんだ
「なにか」になりたいとは、つまり、と

こんなときに呼び起されるのは
アイツの輝いた瞳
無言　回想　全てのこと
思い出した　理屈より大事な

過去の自分　今の自分
裏切ったのは自分の方だ
全てをやり直せたとして
もう少し生きてからでもいい

やっと言えた　孤独じゃないと
怪奇現象のその果てに
感謝なんてガラじゃないけど
見つけたんだ　互いの意味を

何にもなれなかった自分に
真剣にカタチ与えてくれた
そんなお人好しのため
そう　自分信じていけよ