僕の翼は小さすぎるようだ
どうして君に届かないのかと
限りのあるヒトの腕の長さが哀しかった


どうしても 飛びたいよと
羽ばたいては落ちる様は痛々しい
みてられなかった 僕も痛かった


それなら僕が飛べばいい
君くらいなら抱えられると
生まれてこの方、使っていない翼を


僕の翼は小さすぎるようだ
どうして大地が近いのかと
生まれ持っての僕の身体が憎い


どうしても 飛びたいから
目を空の中に潜らせて両腕を横に
大地の色の翼が広がった


これなら飛べると思った
やっと君を…抱えられると?
これから一生、何も抱けないんだ


それなら君を背負えばいい
君を僕の背に乗せて
あの大きな鳥のように


僕の背中はせまいようだ
君がするりと 雲にのまれて消えた
力無く雲間に滑り込む君は
鳥のようだったよ



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hollow bird


次々に羽根は抜け落ちてゆく


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投稿日:2011/08/04 00:05:28

文字数:361文字

カテゴリ:その他

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