僕のアイコトバは格好つけで
「泣いた数だけ強くなれる」
そんな綺麗事の希望を
抱いたもので
失う怖さを噛み締めて
どこかで鍵をかけていた
次のアイコトバはよくあるもので
「ため息の数だけ幸せ逃げる」
気持ちの問題を
ただ遠回しにしたものだった
綺麗な言葉でまとめれば
それでいいと思ってた

伝えたくても伝わらない
それは声にしないからな？
文字だからかな？
綺麗事にこだわりすぎた
愚かな僕のアイコトバ
それはアイ？愛？哀？

僕のアイコトバは新しく
「失敗は成功の元」
そんなこんなで
失敗を恐れすぎたようで
安全地帯を作っていたみたい
次のアイコトバは単純で
「笑顔が一番」
という辛さを隠すものだった
どうやら苦し紛れの
言い訳みたいにだんだん
息苦しい言葉に変化した

伝えたとしても意味がない
相手は理解する気がない
ただの文字だよ
逃げ道を探しすぎた
悲惨な僕のアイコトバ
それはアイ？愛？哀？

僕のアイコトバは
愛の言葉？
そんな薄っぺらいものじゃない
もっと別の
心の声
僕の言葉