堕ちる 堕ちる ただ堕ちてゆく
手を伸ばしても遠ざかる光
そう 私は 朽紅歌(きゅうこうか)
紅い歌を ひらひら ちりばめて
奈落の底へと 堕ちてゆく
「底」には 何があるの?
「底」すら ないかもしれない
ふと聴こえるあの朽紅歌(うた)
〝紅く 紅く 朽ちていった
少女が 独り 眠っていた〟
ほら もう 目の前に
ある はず なのに
闇が私を引き込んだ
朽紅歌は まだまだ朽ちる
いつか 消えてしまう運命だとしても
永久(とわ)に 紅をちりばめて 歩くの?
急降下 まだまだ堕ちる
いつか 私が消えてしまっても
幽かに ともった火でもいいから 光りたい…!
誰か助けてよ…!!
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