私の知らない私に逢いたくて
知らない街へ向かう列車に飛び乗るの
もうすぐ窓から海が見えてくるね
レールの刻む音が私に囁くの
隣に座る幼い少女が夢中の
絵本にどんな夢を重ねているのだろう?
私がどこかに忘れたあの夢は
レールの繋がる先で見つかるかな?
列車はトンネルを抜けてゆく
陽射しに煌めいている海が見えてきた
終着駅のホーム 駆け出すあの日の影
私がどこかで失くしたあの夢も
いつかは儚く消えて忘れてゆく
それでも掌の中に残された
小さな欠片を胸に抱きしめるの
列車はトンネルを抜けてゆく
私の知らない私に逢いたくて
知らない街へ向かう列車に飛び乗った
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