誰かの笑う顔が好きでした
機械越しだって構わなくて
舌を回してた　馬鹿みたい

誰かの嗤う顔が嫌でした
画面越しだって変わりなくて
口を閉ざしてた　意気地なし

カミサマの視界は気持ちいいのです
感謝をもっと　私は優しい
人様の嘆きが気持ちいいのです
当然じゃない　私は優しい

他人に同情を寄せなくなった
そしたら人は死ぬのでしょう
地面に両足引きずられ
見えなくなって死ぬのでしょう

最後の最後に空を見て


良い子を気取る人が嫌でした
あちらでこちらで矛盾だらけ
自分を無くして　馬鹿みたい

私が嫌う人は此処でした
お前を貴方と良い子気取り
終いに誰もが　「馬鹿みたい」


雨より曇りより晴れが好き
それだけのはず　はずだった
雨より曇りより晴れであれ
そう言われたと　勘違い

勘違いを受け入れるには遅かった
勘違いを続けてくには早かった
器が割れれば溶けた氷は地に染み込むだけ


他人に同情を寄せなくなった
そしたら人は死ぬのでしょう
地面に両足引きずられ
見えなくなって死ぬのでしょう

他人に同情を寄せたくなった
そしたら人は泣くのでしょう
地面に両膝くっつけて
泥に塗れて泣くのでしょう

最初で最後の夢を見て