1A-1
椿浴衣に結いし髪を　乱して舞踊る
月の灯(あか)りに今一度と　願いをこめよう

1A-2
紅い瞳に浮かぶ君の　姿夢幻
一夏の恋儚く散る　サクラの様に　ひらりはらり消える

1B
切なき恋情(れんじょう)は　泪(るい)を誘う雨音　悲しくも美しい　恋の物語

1S
しとしと降り続ける雨　和傘をさして君の事を待つ
椿のかみさしが寂しくも綻(ほころ)ぶ
幽艶(ゆうえん)なる少女一人　鬼なれど人と変わらぬ恋情(こころ)
決して結ばれぬことの叶わぬ縁(えにし)


2A-1
雨露に濡れた黒髪が　頬に纏わりつく
雲空から溢れるヒカリ　眩しさを纏う

2A-2
通り過ぎてく町の中で　偶然会えたなら
全てを捨ててでもついて行く　そう夢見たの　それは現の夢め

2B
儚き恋心　甘く切ない香り　美しくも哀しい　現物語

2S
ひらりと空を蝶が舞う　その軌跡を静寂が見つめる
七日生きた蝉の音が優しく笑う
妖艶(ようえん)なる少女一人　モノノケなれど人と変わらぬと
叶わぬ縁の糸を小船に乗せて

3S
ひらりと空を蝶が舞う　その軌跡を静寂が見つめる
七日生きた蝉の音が優しく笑う
幽艶(ゆうえん)なる少女一人　鬼なれど人と変わらぬ恋情(こころ)
決して結ばれぬことの叶わぬ縁(えにし)