ellie

理由なんか後付で
心の隙間に滑り込んで
自ずと発芽し根を絡めた
キミ以外じゃ誰も代わりに成れなかったんだ

漆喰塗り固められた
物置に閉じ込められている
子供のころのキモチになれる
黴臭くてなのに暖かい暗がりで

小さく口ずさむメロディ、もっと聞かせて

どこかで聞いたようなメロディ、いつか思い出すの？


泣かないでボクの可愛いエリー
キミと過ごした日々はまるで麻薬だった
眠れぬ夜の戯れに

擦り切れたドレスを翻し
ソレは闇夜に浮かぶ疑惑の蝶だった
蜜を吸うように求めた

だからエリー、ボクを欲しがるエリー
濡れた湖畔の淵で淡い夢を魅せて
気が触れる程の匂いを

撒き散らすボクの可愛いエリー
キミと犯した罪は今も胸に刺さり
眠れぬ夜の慰めに　指で弾いてった


鬱屈してたリビドーは
キミが夜中に貪るための
十分な夜食の材料で
寒い夜は二人白い息をうなじに吐いた

顔も声も近くなって
キミとボクは双子になり
生まれる前から一つになり
繋いだまま白い骨になる夢を見る

上擦って＃するメロディ、ずっと聞かせて


泣き出したボクの可愛いエリー
キミの涙の価値はまるでダイヤのよう
拝金主義者の右手に

握られたボクの愛しきエリー
キミと過ごした夜はまさに麻薬だった
五感にこびりついたまま今も、