SADISTIC VAMPIRE
こっちへおいでよ 悪いようにはしないから
君の味を少し知りたいの
僕は吸血鬼 君は恰好の獲物
その細い首を早くちょうだい
Can't Stop lovin' you
こんな森の奥まで来るなんて
よほど僕に会いたいようだね
愚かで憐れで愛しいヒト
全部食べていいの?
作戦を練ろう いきなり噛り付くんじゃ芸が無い
恐がらせないように近づくんだ
ハイエナ共から守ってやるフリをするとか
イイヤツでも演じてみようか
不味そうなやつなら汚く喰い散らかすけど
美味そうなやつならじっくり食べるよ
僕にだって好みはあるのさ
手の鳴る方へおいで
長い髪の毛に
吸い込まれそうな綺麗な瞳
白い肌
細い腕
さぁ、いい子だ 早くこっちへ 早く早く
愛している
君のそのカラダは全部僕のものだから
大人しく従え
自然の摂理
抗うことは間違っているよ
違うかい 可愛いお嬢さんよ なぁ?
退屈な日々に一陣の風が吹けば
本能的に血が騒ぐんだ
「ここは君のような子が来ていい場所じゃないよ」
あくまで紳士的に対応を
騙されていると気付かずについてくるとは
警戒心皆無の純粋な少女
日は落ちて闇夜に月が怪しく嗤う
ようこそ 我が舞台へ
暗い森の中
腕にしがみつかれるのが
なんだか煩わしい
「大丈夫、僕が守ってアゲルからネ」
甘い声で囁けば壊れたように堕ちていく
黒を溶かす魔法のミルクのよう
脳みそが麻痺状態の今が絶好機
首筋に優しく噛り付くのさ
空腹は満たされ
僕らは一つになったね
久々に楽しい食事だった
幸せそうな顔で隣で眠ってる少女
その手に握られてたのは
†
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