さぁ
君の問いを聞こう
僕はそれに応えよう

真実が知りたいのかい？
現実が知りたいのかい？
幻想が知りたいのかい？
それとも……

僕は真実を汲み出し何も知らない哀れな者たちに
現実と幻想を与えつづけるだけ

現実と幻想の境界線を失ってしまえば
もう引き返せはしない

汲み出された真実はやがて幻想の中に溺れ
存在できぬまま消えてゆく

見ることのない光を求めながら
暗黒の底へと

溢れ出した真実はやがて現実へと変わり
世界を飲み込み広がってゆく

絡め取られた現実の淵から
真実の光が昇る

それが君にとって幸せなのか不幸なのか

僕は知らない……