A
優しさが怖いなんて思いたくはないけど
少しずつ切り崩された心の破片に
容易く触れられるなら楽だったろうな
B
君が傷つくほどの価値が僕にあるの?
傷ひとつないてのひらはその実
何よりも薄汚れているような気がするんだ
S
太陽は平等に降り注いでいるんだぜ
だからさ、俯いてばかりいるなよ
未来への扉は誰にでも開かれているんだぜ
だからさ、せめて目を閉じるなよ

激励の声がけたたましく降りしきる中
僕は今日も耳を塞いだ
何も持たないてのひらの
それが唯一の役目らしいので

A
涙が枯れることさえ誰かのためだなんて
そんなことで笑える誰かのために君は
自分を消費して生きていこうと言うの
B
君が傷つく度に明日が遠くなる
雲ひとつない晴天はその実
どこまでも渇ききっているような気がするんだ
S
愛情は均等に振りまかれているんだぜ
だからさ、寂しさをひけらかすなよ
未来への不安は誰だって抱え込んでいるんだぜ
だからさ、せめて悲劇ぶるなよ

C
渇くべき涙はどこにもなく
君は綺麗に綺麗に微笑みながら
僕のてのひらに種を落とした
どうして?
こんな場所で花開くはずもないのに

S
太陽は平等に降り注ぎはしないから
だからね、そっと温めてあげるの
未来への扉は眩しくて遠い場所にあるから
だからね、道標を示すの

夕影の空に優しい涙が滲み出す
どうか忘れないでほしいと
何も持たないてのひらは
どんな雨さえ掬える器になる

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

干天の慈雨

閲覧数:232

投稿日:2020/02/25 07:45:52

文字数:611文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました