不意に流れていく風
途切れた会話を思い出す
目を逸らしたその君の表情。
忘れられないでいる
冬の静けさ 阻む視界
恐れていたのは 白い家の死神。
硬いシーツの上で 奪われていく体温
きっと私はもう助からない
出会った夜の色
畏れ 震え上がるように
恋は落ちた…
窓辺に差す光を羨んだ
ガラス一枚の外を怖がった
春を待つ心を殺したかった
きっと私はもういない
あまりに残酷に日々は終わる
ケースに入れて閉じ込めて仕舞おう
星は叶えてくれない
痛む喉だけが 真実
ちょうど十五回目の朝
病室に閉じ込められる
人は誰も来なくなった
そして胸は焼けていく
ガラス越しに見える貴方 どうしてそんな顔をするの?
笑って ねぇ 笑って?
貴方が笑顔なら救われる
この 胸 喉は苦しくて
つらいよ ねぇ 手が届かないよ先生
苦しいよ 苦しいよ 苦しいよ
最後にもう一度……
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