そっと秘めた

夕闇帰りの道
事故が起きたのかと思った
トラックと血生臭さ
ちょっと湧いた好奇心が足を動かす

タラリと首を伝う血
口を拭いた手は赤く染まり
ピエロみたいな顔の少女が
惨状に腰掛け罪科を見つめていた

そっと気づかれないように
見て見ぬ振りして引き返せ
ただどっかで見覚えがあった
お婆ちゃん家の古い本で見たっけ

「ヴァンパイア」って怪物らしい
生き血を吸って生きている
ヴァンパイアって本当にいるんだ
恐怖より喜びが勝った

いつもの退屈な日に
パッと赤い華が咲いた
どうか見つからないでと願い
脳裏に麗姿をずっと映して歩く

陽が落ちて藍のバス停
ベンチの下の踊るローファー
いつの間に誰か横に座っていたみたい
「お姉さんはどこまで?」
振り向いた先の赤い眼を覚えている
あなたはヴァンパイア

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

「あなたはヴァンパイア」歌詞

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投稿日:2024/02/24 17:58:39

文字数:357文字

カテゴリ:歌詞

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