片思い～両思い



いつも優しいあなたに私は恋をした


あなたはみんなに優しいけれどそんなのイヤッ！

わたしだけに優しくして
わたしだけを見ていて


あなたが私に優しくしてくれた時

「ふんッ！べつに優しくされても嬉しくなんてないんだからね!!」

と言って
素直になることができなかった

でもホントは嬉しいんだよ
なのに なのに……

わたしのバカ！



わたしの気持ちに
あなたは気付いているのかな？

「あなたのことが好き」
なんて私からは言えない

だからお願い!
気付いてよ!!

そして聞かせて
あなたの気持ちを



ある日の放課後に突然あなたに呼び出された

「まさか、ホントに!?」
と胸をドキドキさせながら空き教室へと歩みを進めた

「急にどうしたの？」
とわたしが言うと
あなたは
「その、実は……お前の気持ちには前から気付いてたんだ」
「えッ!?」
とわたしは驚いた

「でもな、それだけじゃないんだ……オレもお前が好きなんだ」

「うそッ!?」

「うそじゃない！本気なんだ!!」

わたしからも伝えなきゃ
あなたへのこの思い
わたしの口から伝えなきゃ

「わたしもあなたが好きなの……」

そして２人同時に言った
「付き合ってください！」



わたしの思いがやっと届いた
あなたの思いをやっと知れた


もうあなたを離さない

片思い～両思い