君は可哀想だねと 青空を背に言う
首が痛くなるほど 遠い君
日差しが眩しくて目を閉じた
大きな翼を妬んだことがあった
自分の翼が嫌いになったことがあった
でも 今は
鳥に羽があるのは大空を飛ぶためだって言う けど
僕らはこの羽で水中を飛ぶことが出来るんだ
人と人 鳥と鳥
違う部分が何だって言うのさ
僕には僕の 君には君にしか
できない事があるのさ
代わり映えのしない 昼食
隣の席の 楽しそうな声
何故か辛くなって 席を立った
どうしてうまくできないのって思った
あの人と何が違うのって思った
わからないよ
どうか胸を張れること 気づいて
君が君を認めてやってよ
褒めてあげて欲しい
君の翼を好きになって欲しいな
猫背の君の背を 一歩前へ押したいんだ
でも君は本当は自分で出来るんだよ
どうか知って欲しい
君をおかしいと言う奴や
他人にできないところを 嘲笑われようと
飛べない鳥と笑うやつに 言ってやれ
僕は泳げる鳥なんだと
水中の景色がいつ空の景色に負けた
知らないくせに
どちらも素敵なものだろう
飛べなくても泳げなくても
それを嘲笑う奴らは 鼻で笑ってやれ
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