ロボと私

アップするのを忘れていました。

【歌詞】

私が手術をしたその日から
ああ、私の目の前にはロボが現れた
最初のうちは余所余所しい感じであったのだけれども
慣れたらロボは珍妙な提案を私に持ちかけた

「オイ、オマエ」
「ロボノ背中ニ乗リナサイ」
「オ馬サンダ」

私はロボに乗り込み
ああ、思い出のつまった故郷を後にした
最初のうちは乗り心地が悪かったのだけれども
慣れたらロボの背中で私は惰眠を貪った

「オイ、オマエ」
「ロボノ愛ヲ受ケナサイ」
「オ母サンダ」

私はロボを母とみなし
ああ、思いつく限りの愛情を受けた
最初のうちは頗る体調が良くなったのけれども
慣れたらロボの愛情は私をとても悪化させた

「オイ、オマエ」
「ロボノ子供ヲ産ミナサイ」
「オ産ダ」

私はロボの子を産み
ああ、その日はゴルフの夢を見た
くしくも結果はボギーというスコアであったのだけれども
目覚めたらロボも私の子も私の前から消えていた

私はロボのことを忘れ
ああ、思い出のつまった故郷に帰った
最初のうちはロボを失った悲しみに涙したけれど
慣れたらロボと私は埋まったのだと理解した