ひらひらと舞う木の葉 鞠をつく少女は独り
狐達は祭日を知らず 影踏み鬼はまだ続く 

──おいで おいで 此方(コチラ)においで
貴方が鬼さん ほら此方 

夕闇に消えた鈴の音を 追い掛けて
紫陽花の向こうに聞こえた笑い声
見つけたよ でもまだ内緒

打ち上げ花火 咲いて落ちて
宵の宴 狐は踊る
明けない夜は 星で満ちて
琴の音色 狐は歌う


くるくると回る視界 時の無い少女は笑う
狐達は明日を忘れて 星の景色は移り変わる

朝露は誰も気に止めず 陽は上がり
いつの日か忘れられる空蝉の
儚さに 目を逸らした

晴天に泣く 空を見上げ
独楽の踊り 少女は舞い
遠いやぐらに 腕を伸ばす 
夏の都 いつまでも賑わう

いつのまにか鞠はなくなっていた

──おいで、おいで、此方においで
──おいで、おいで、此方においで
貴方が鬼さん ほら此方


打ち上げ花火 咲いて落ちて
宵の宴 狐は踊る
明けない夜は 星で満ちて
琴の音色 狐は歌う

ひらひらと舞う木の葉 鞠を無くした少女は独り













ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

鞠つき少女と狐

事故にあった独りぼっちの少女は、自分の死に気付かずに狐たちと歌ったり踊ったりするお話。

二作目です。

作曲してくれる方募集しています。

詩の改変については、一度相談してください。

閲覧数:517

投稿日:2013/10/04 23:09:09

文字数:459文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました