黎明を告げる鐘が鳴り早数年
時計台は休む間もなく時を刻み続けてる
辿り着いたここは華々しい未来
ふわり舞う 花びら ビラ どうやら新都市完成のセレモニーらしい

“文明の進化が本能さえ超えた”
電気仕掛けのハコ手にして道行く人はつぶやく
その昔誰かが予想した理想郷
歩きだす 人びと ヒト スクランブル交差点を誰も同じ方向へ

なんだよ!?みんないったい
何を目指して生きているんだ?
面倒もトラブルもない スマートな世界で
声も愛も掛けられぬ 僕は静寂に溺れそうで

ハローパーフェクトワールド!

Doomsday will come おごるなよ人類
傲慢は罪だっていい加減学べよ
最高傑作のはずのこの新世紀都市(ニューシティ)でみんな
悪い病気みたいに死んだ目をしてる


再開を告げる鐘が鳴る昼一時
この街の成長には休み時間さえも来ない
アフター5も決められた時間割
定刻に 人待ち マチ ネオンと電波に見守られるパノプティコン

コンベアそっくりの幹線道路行き
電気仕掛け言語(オートマトン)を打って麗しき愛を売る
流行りのドリンクに仕込む抗生剤
少しずつ 侵され 枯れ こんなの完璧な世界じゃない!ない!

ガッデム!!こりゃあなんだ!?
まるでみんな人形じゃないか?
最終進化ケイタイ 至高の都市なら
そのすぐ後に待つのは フィナーレの幕だけじゃないか

×××パーフェクトワールド!

Doomsday will come 忘れるな人類
永遠はないって認めたらどうだい
もう死んでる魂を塩漬けにして
延々とこの都市に居続けるつもりなの!?


そうだよ!!これは夢だ
堕天使にみんな踊らされてるんだ
どうにもならないんだ、このフラストレーション
がんじがらめの脳みそを 怒れる灯(ひ)で焦がしてるよ

“Risk for perfect world”

Doomsday will come 目を覚ませ人類
押し売りの理想に繋がれたままで
名無しの声とドラッグに溺れ
なんとなく生きて死ぬ それで満足か!?

Doomsday has come 来たれ終末よ
叫びだした声は警鐘に消されてく
世界中の言葉で“冒涜の魔物”と呼ばれても
この咆哮きっと届くと信じて

Doomsday has come 燃え上がれ洛中
いっそいっそ猛火よ地上に降り注げ
機械仕掛けのリンゴもみんなみんな灰に還って
この悪酔いから早く醒めてしまえ


ハローパーフェクトワールド、ハロー


ハローパーフェクトワールド
くだらない世界よ、こんにちわ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Hello, perfect world.

「新革命シリーズ」新たな一編。
時系列はぐっとさかのぼって“革命の契機”、「紅」と同時期くらい。今回は好き放題書いてるので時系列通りになってなくて申し訳ない・・・。

元ネタは「ソドムの炎上」、手塚治虫氏の短編「時計仕掛けのりんご」。

閲覧数:104

投稿日:2014/07/15 23:57:03

文字数:1,071文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました